

プロンプトとは?ChatGPT・Claude・Geminiで効果的なプロンプトを書く方法(例つき)
プロンプトとは、ChatGPT、Claude、Gemini などの AI に送る指示やお願いのことです。質問に答える、メールを書く、資料を要約する、計画を立てるなど、何かをしてもらうために使います。プロンプトが明確であるほど、AI はあなたの意図どおりに動いてくれます。この記事では、プロンプトとは何か、なぜ書き方しだいで答えの質が決まるのかを説明し、すぐに使える例つきの「5つの要素」の型を紹介します。
プロンプトとは?
AI をとても優秀だけれど、まだあなたのことを何も知らない新入社員だと想像してください。書くのも読むのも速く、物知りです。でも、あなたが誰なのか、どんなプロジェクトをしているのか、どんな仕上がりを求めているのかは知りません。
プロンプトとは、その新入社員への仕事の頼み方そのものです。「この記事を要約して」のような短いひと言のこともあれば、背景、条件、例まで含んだ長い文章のこともあります。
知っておきたい基本がいくつかあります。
- プロンプトは英語で書く必要はありません。 ChatGPT、Claude、Gemini はどれも日本語をよく理解します。話すように書けば大丈夫です。
- プロンプトはプログラムのコードではありません。 よいプロンプトを書くのに、プログラミングを学ぶ必要はありません。仕事をわかりやすく頼めればいいのです。
- ひとつの会話にはプロンプトがいくつもあります。 最初のメッセージもプロンプトですし、次に送る「もう少し短くして」もプロンプトです。
効果的なプロンプトを書く技術はプロンプトエンジニアリング(prompt engineering)と呼ばれます。大げさに聞こえますが、実際は同僚に何かを頼むときと同じ、仕事の頼み方のスキルです。
なぜプロンプトの書き方で結果が決まるのか
AI はあなたの心を読めません。見えているのは、あなたが入力した文字だけです。あなたが書かなかった部分は、AI が勝手に推測します。 しかも、たいていいちばんありがちで、いちばん無難な方向に推測します。
2つの頼み方を比べてみましょう。
あいまいなプロンプト: コーヒーについての記事を書いて。
具体的なプロンプト: 山あいの町にある小さなカフェの Instagram 投稿を、100字くらいで書いて。新メニューのエッグコーヒーを紹介する内容で、あたたかく親しみやすい口調にして、最後に「今週末ぜひ試しに来てください」と誘って。
1つ目だと、AI は世界のコーヒーの歴史について長い文章を書くかもしれません。2つ目なら、ほぼそのまま使える内容が返ってきて、手直しもほんの少しで済みます。
つまり、結果がいまひとつなのは、AI がダメだからではなく、頼み方に情報が足りないからであることがほとんどです。よいプロンプトを書けば、何度もやり直す手間が省けます。
よいプロンプトの「5つの要素」
毎回5つすべてを入れる必要はありません。ちょっとした作業なら2〜3つで十分です。大事な作業なら、そろっているほど結果がよくなります。それぞれの要素を、直す前と直した後の例で紹介します。
1. 役割:AI に誰になってもらうか
AI に役割を伝えると、口調や専門性の深さを適切に選んでくれます。
直す前: 複利について説明して。
直した後: あなたは社会人1年目の人向けに、お金の基礎を教える先生です。複利をとてもわかりやすく説明してください。
2. 背景:いまどんな状況か
背景とは、AI が自分では知りようのない情報です。あなたが誰なのか、誰が読むのか、どんな状況なのか。
直す前: 休暇申請のメールを書いて。
直した後: 私は経理担当で、妹の結婚式のために実家へ帰るので3日間休みたいです。上司はかなり厳しく、月末は決算で忙しい時期です。休暇申請のメールを書いてください。
3. タスク:具体的に何をしてほしいか
書く、要約する、比較する、一覧にする、直す、翻訳するなど、はっきりした動詞を使いましょう。制限があれば一緒に伝えます。
直す前: この文章、ちょっと見てくれる?
直した後: 下の文章の誤字と文法の間違いを直してください。意味と口調はそのままにして、新しい文は加えないでください。
4. 出力形式:どんな形で受け取りたいか
何も言わなければ、AI が自分で見せ方を決めます。長さ、箇条書きか文章か、表にするかどうかをはっきり伝えましょう。
直す前: 母への誕生日プレゼントのアイデアをちょうだい。
直した後: 母への誕生日プレゼントのアイデアを、予算5000円以内で5つください。1行に1つずつの箇条書きで、それぞれ短い理由をつけてください。
5. お手本:気に入っている例を見せる
多くの人が飛ばしてしまう部分ですが、とても効果があります。具体的な例ひとつは、長い説明よりも多くを伝えてくれます。
直す前: うちの店のメニューに名前をつけて。
直した後: うちの店のメニューにある5種類の生搾りジュースに名前をつけてください。「オレンジで目がシャキッと」や「スイカでクールダウン」のような、楽しくて覚えやすい名前が好きです。同じような雰囲気でお願いします。
5つの要素をすべて組み合わせると、プロンプトは次のようになります。
あなたはネットの洋服店のカスタマーサポート担当です(役割)。
配送が4日遅れたことにお客様が不満を持ち、注文をキャンセルしたいと言っています(背景)。
お詫びのメッセージを書き、次回の買い物で使える10%割引コードを提案してください(タスク)。
80字以内で、誠実な口調にし、かしこまりすぎないでください(形式)。
参考にする口調:「長らくお待たせしてしまい、本当に申し訳ございません。」(お手本)
効果的なプロンプトを書く7つのコツ
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最終的な目的を伝える。 「何をするか」だけでなく、「何のためか」も伝えましょう。昇給をお願いするためのメールだとわかれば、AI はふつうのあいさつメールとはまったく違う言葉を選びます。
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大事な条件はプロンプトの最初か最後に置く。 AI は最初と最後にいちばん注意を向けやすく、真ん中の情報を見落としがちです。この現象については プロンプトで情報を置く位置は、書く内容よりも大事(ベトナム語)で詳しく説明しています。
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資料と指示を分ける。 長い文章を貼り付けるときは、「要約してほしい内容は2つの ### の間にあります」のように、区切りをはっきり示しましょう。そのうえで、最後の行でもう一度おもな依頼を繰り返します。
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大きな仕事はいくつかのステップに分ける。 「事業計画書をまるごと書いて」ではなく、まず AI に構成案を作ってもらい、自分で確認してから、部分ごとに書いてもらいましょう。
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避けてほしいことを伝える。 「専門用語は使わない」「200字以内」「数字をでっち上げない」といった一文で、AI は守るべき線がわかります。
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「やり直して」ではなく具体的に伝える。 「半分の長さにして」「書き出しの1文を削って」「もっと親しみやすい口調で」のほうが、「イマイチ、書き直して」よりずっと効果的です。
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AI に質問を許す。 プロンプトの最後に「情報が足りなければ、始める前に質問してください」と加えましょう。AI は勝手に推測する代わりに、必要なことを聞いてくれます。
このコツは ChatGPT、Claude、Gemini のどれにも使えます。どのツールを使うか迷っているなら、ChatGPT、Gemini、Claude の比較(ベトナム語)もどうぞ。
プロンプトでよくある失敗
- 短すぎて、大ざっぱすぎる。 何の商品か、誰向けか、どこに載せるのかを言わずに「広告文を書いて」と頼む。これでは誰にでも書けるような文章しか返ってきません。
- 関係のないものを詰め込みすぎる。 1段落で足りるのに十数ページの資料を貼ると、AI が混乱して要点を見落とします。
- 矛盾する条件を混ぜる。 「とても詳しく、でもとても短く」では、AI はどちらを優先すればいいかわかりません。
- AI の書いたことをすぐに全部信じる。 AI は自信たっぷりに間違えることがあります。数字、日付、法律や健康に関する情報は、必ず信頼できる情報源で確認しましょう。
- 最初の答えであきらめる。 最初の答えは下書きにすぎません。具体的なフィードバックを2〜3回返すだけで、結果はぐっとよくなります。
- 毎回ゼロから説明し直す。 同じ種類の仕事をよく頼むなら、プロンプトのひな形を保存しておいて貼り付けるか、ツールの記憶機能やカスタム指示の機能を使いましょう。
毎日の仕事に使えるプロンプトのひな形
下のひな形をコピーして、角かっこの部分を自分の情報に置き換えて使ってください。
メールを書く
あなたはプロのオフィスアシスタントです。[宛先]に[目的]のためのメールを書いてください。
背景:[状況をかんたんに]。
丁寧でわかりやすい口調で、150字以内。1行目にメールの件名を入れてください。
資料を要約する
下の2つの ### の間にある内容を、読む時間がない人向けに要約してください。
返してほしい内容:要点を1文、次に最も重要なポイントを5つの箇条書きで、最後にやるべきこと(あれば)。
###
[ここに内容を貼り付ける]
###
念のため:資料の中の情報だけを使い、自分で付け足さないでください。
計画を立てる
[期間]で[目標]を達成したいです。1日に使える時間は[時間数]時間くらいです。
週ごとの計画を立て、各週に小さな目標と具体的なやることを3つ入れてください。
表にまとめてください。目標が現実的でなければ、はっきりそう言って調整案を出してください。
勉強する
あなたは根気強い家庭教師です。[概念]を、まったくの初心者向けに身近な例を使って説明してください。
そのあと、自分で確認できる選択式の問題を3問出し、答えは最後にまとめてください。
私が間違えたら、別の方法でもう一度説明してください。
プロンプトからコンテキストエンジニアリングへ
プロンプトを書くのに慣れてくると、あることに気づきます。結果をいちばん左右するのは、たいてい言い回しのうまさではなく、あなたが渡す背景情報だということです。AI のために正しく十分な情報を用意するスキルは、コンテキストエンジニアリング(context engineering)と呼ばれます。
コンテキストエンジニアリング:AI に意図どおり動いてもらうための核となるスキル(ベトナム語)では、渡すべき5種類の情報を説明しています。また なぜコンテキストエンジニアリングがプロンプトエンジニアリングに取って代わりつつあるのか(ベトナム語)では、何度も使い回せる背景情報のファイルの作り方を紹介しています。その記事によると、この方法で AI の結果を直す回数が70%減るそうです。
Claude Code でプロジェクトを進めているなら、CLAUDE.md ファイルはまさに「ずっと使えるプロンプト」です。CLAUDE.md でセッションの最初から Claude にすべてを覚えさせる と Karpathy の CLAUDE.md にある4つのルール(いずれもベトナム語)から始めてみましょう。
よくある質問
プロンプトとは何ですか? プロンプトとは、ChatGPT、Claude、Gemini などの AI に何かをしてもらうために送る指示やお願いのことです。質問のこともあれば、頼みごとや詳しい手順のこともあります。
プロンプトは日本語で書いてもいいですか? はい。いまよく使われている AI ツールは、どれも日本語をよく理解します。大事なのは何語で書くかではなく、わかりやすく十分な情報を伝えることです。
長いプロンプトのほうが短いプロンプトよりいいですか? そうとは限りません。よいプロンプトとは、長いプロンプトではなく、情報が足りているプロンプトです。役割、タスク、形式がそろった短い1文のほうが、まとまりのない長い文章より効果的なことはよくあります。
同じプロンプトを ChatGPT、Claude、Gemini で使い回せますか? 使えます。この記事の「5つの要素」は3つすべてに通用します。ツールによって結果が少し違うこともありますが、1〜2回フィードバックを返せば思いどおりに調整できます。
AI に情報をでっち上げさせないにはどうすればいいですか? 渡した資料だけを使うよう AI に頼み、情報が足りないときは「わかりません」と言ってよいと伝えましょう。そして大事な数字は、必ず元の情報源で自分で確認してください。
次に ChatGPT、Claude、Gemini を開いたら、プロンプトに5つの要素をすべて入れて、結果がどれくらい変わるか試してみませんか?
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